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生理活性利用学研究室(作田庄平研究室)
生理活性利用学研究室
(作田庄平研究室)

作田庄平

生物の作る生理活性物質は、生命現象を解く鍵であり、医薬や農薬として有用です。微生物や植物は種々の生理活性物質を生産しますが、環境での役割や生理作用が不明なものが多く、それらの持つ未知の生理活性を今後有効利用するためには新しい研究分野の開拓が必要です。本研究室では、生理活性物質の発見や作用機構の解明、新たな生理活性の探索などの基礎研究を行うとともに、生理活性を人類の安定した生活や環境保全のために有効利用する手法を開発する応用研究を行っています。

基本情報

教員名?所属 作田庄平 / 理工学部バイオサイエンス学科
専門分野 生物有機化学、環境天然物科学
研究テーマ 農業や医療上有用な新しい作用を持った生物活性物質を、微生物、植物等の代謝産物中に見出し、作用機構や生理作用に関する基礎および応用研究
教員紹介URL?? ? https://www3.med.teikyo-u.ac.jp/profile/ja.cf5a1512010e8449.html

研究紹介

食品のカビ毒(マイコトキシン)汚染防除

食品のカビ毒(マイコトキシン)汚染防除
カビは、ヒトや家畜に対して毒性を示す物質(マイコトキシン)を農作物中に蓄積します。食品中のマイコトキシンは、調理で分解されず、ヒトや家畜に害を与えます。特にアフラトキシンは、強い発ガン性を持ち、50億人がアフラトキシンのリスクにさらされています。しかし、農作物のアフラトキシン汚染を防除する実用的な方法はなく、その開発が強く求められています。我々は、アフラトキシン生産を特異的に抑制する物質に注目しています。そのような物質は、カビのアフラトキシン生産メカニズムの解明に役立ち、またアフラトキシン汚染防除剤としての実用化が期待できます。図はジオクタチンがclpPプロテアーゼの活性を促進し、転写調節因子AflRの発現を抑制し、アフラトキシン生産を阻害するメカニズムを示しています。

微生物シグナル物質の利用

微生物シグナル物質の利用
土壌の放線菌が生産するアロサミジンは、放線菌のキチナーゼ生産と成育を促進するシグナル物質です。放線菌のキチナーゼは土壌に含まれるキチン質の分解に必須であり、キチンの分解産物は植物の成育を促進し、土壌の菌叢を植物の成育にとってよい状態にします。我々はアロサミジンの農業や環境保全への応用を考えて、アロサミジンの作用メカニズムの解明と土壌菌叢や植物の成育への作用に関して研究を行っています。図は放線菌の成育に対するアロサミジンの効果を示したもので、左側のアロサミジン無添加の場合にくらべて右側の添加の場合は放線菌の菌糸が多くなっているのが分かります。菌糸のまわりのつぶつぶはキチンですが、アロサミジン添加によりキチンの分解が進んでいるのが分かります。

論文発表?学会発表

論文発表

題名 雑誌名 研究室 内容
Structural and Thermodynamic Signatures of Ligand Binding to the Enigmatic Chitinase D of Serratia proteamaculans Journal of Physical Chemistry B 生理活性利?学研究室 詳細
微生物由来の代謝調節物質アロサミジン、アフラスタチンに関する?物有機化学的研究の展開 The Japanese Journal of Antibiotics 生理活性利?学研究室 詳細

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題名 雑誌名 研究室 内容
Inhibition of Aflatoxin Production by Paraquat and External Superoxide Dismutase in Aspergillus flavus Toxins 生理活性利?学研究室 詳細
Exploring an artificial metabolic route in Fusarium sporotrichioides: production and characterization of 7-hydroxy T-2 toxin. Journal of Natural Products 生理活性利?学研究室 詳細

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学会発表

演題名 学会名 研究室 内容
Studies on the mode of action of dioctatin that inhibits aflatoxin production of Aspergillus species 2nd Mycokey International Conference – Integrated Solutions for Mycotoxin Management 生理活性利用学研究室 詳細
Aflatoxin production inhibitors-two decades from aflastatin A The 3rd International Conference of Mycotoxicology and Food Security (ICM2019) 生理活性利用学研究室 詳細
The mode of action of dioctatin that inhibits aflatoxin production of Aspergillus flavus The 3rd International Conference of Mycotoxicology and Food Security (ICM2019) 生理活性利用学研究室 詳細
Recent advances in allosamidin research 14th International Chitin and Chitosan Conference(招待講演) 生理活性利用学研究室 詳細
Key molecules in primary metabolism for mycotoxin production 2nd Mycokey International Conference (招待講演) 生理活性利用学研究室 詳細

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先生ってこんな人研究の詳細や、研究に対する熱い思いなどを更に詳しくご紹介します

作田庄平教授の紹介

先生方が日々取り組んでいる研究について、どのようなきっかけで取り組むようになったのか、その研究はどのような形で社会に生かされていくのかなど、研究室紹介だけでは紹介しきれない内容や、普段なかなか知ることのできない先生方の研究に対する熱い思いなどをご紹介します。

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