患者と医療者が共に安心と信頼に基づいた社会の構築をめざし、新たな視点から医学、医療、保健の進歩に貢献することを目的として、「アシネトバクター」「インフルエンザ」「結核」などの呼吸器感染症を中心とした研究を行っています。
2021年度 日本?アジア青少年サイエンス交流事業「さくらサイエンスプログラム」を実施
国際交流および産学官連携に力を入れるADCは、2022年3月7日(月)~9日(水)、科学技術振興機構(JST)の採択事業である「さくらサイエンスプログラム」をオンラインで実施し、ベトナム国から医師9人、看護師2人、研究員2人の計13人の研修生が受講しました。
今回は、「感染症」「安全管理」「バイオセキュリティ」をテーマに講義を行いました。
ウイルス性重症肺炎の発症メカニズムおよびその治療薬の開発を行っています
ADCでは、インフルエンザウイルスによる肺炎の重症化の仕組みについて研究しています。これまでにペルオキシダーゼという酵素によって作られるヒポチオシアン酸イオンが重症化に関与していることを報告しました。
また北里大学?北里生命科学研究所と共同で「インフルエンザ誘発性呼吸器疾患に対する治療薬の開発」をめざし、抗ウイルス作用をもつ新規マクロライド系薬剤の開発も推進しています。
これらの研究は本研究所 教授 河内正治、准教授 鈴木章一、講師 菅又龍一、助教 伊藤吹夕らにより進めており、2019年からはベトナムからの大学院生が精力的に研究に参加しています。
帝京大学アジア国際感染症制御研究所