大学時代は、さまざまなことに関心を持って活動していました。大学で学んでいた情報電子工学もそのひとつですが、映画や音楽が好きだったのでショートムービーを制作したり、古着屋でアルバイトをしてみたり、どれも突きつめて楽しんでいました。
興味を持ったものに対してどのように向き合うか、自分で方針を決めて実践することが好きなのだと思います。卒業研究のときも同様で、3年次に研究室へ配属されてからは「人々の暮らしを便利にするという軸の中で、あまりシステム化されていないもの」に着目しました。最終的には聴覚に障がいのある方が手話で使う「指文字」を認識して指文字を知らない方にも意味を伝えることができるシステムの開発に取り組んだのですが、それら一連の経験が自分の将来へつながる土台になったと思います。
結果として大学で学んだことを活かせるTKCに就職したのですが、就職活動を始めたばかりのころはシステム系の企業に限らず、映像制作系の企業など興味のある複数の分野を見ていました。しかし、就職活動を進める中で本当に自分がやりたいことや働き方、どのように社会へ貢献していきたいのかといった今後の指標が明確になることで、自然と企業が絞られていきました。
TKCに入社してからは7ヶ月間の新人研修を受け、その後に企業の商標をデータ化してクラウドサービスで保存?管理するシステムの開発プロジェクトに携わりました。2021年からはそのシステム開発のプロジェクトリーダーを任され、より一層の責任を感じながらプロジェクトに臨んでいます。以前は自分の職責を果たすことに注力していればよい立場だったのですが、現在は部下の成長を考え、全体の成果をいかに向上させるかに重きを置くようになりました。これからもシステム開発を通して私たちのお客様である企業に、そしてその先の社会に貢献していきたいと思っています。
会計を通して企業の原動力となるシステムを開発していること、自社内で設計から開発までを一貫して行っていることから幅広い業務に携われることを魅力に感じて入社を決めました。また、個人の裁量権が大きいところも特徴で、積極的に行った提案が実際に採用されることも多く、仕事のやりがいにつながっています。
我々の職務は、税務や会計、法律に詳しい専門家の方々がお客様になります。しかしそれらの学問や技術に精通した学生ばかりを採用するのではなく人材の「多様性」を重視しています。実際に文系学部出身の学生も多く採用しています。そんな「多様性」を実現できるのは、入社後に専門的な知識を1から学べる研修制度や学習環境をきちんと整えているからです。
プライベートでもシステム開発をしているという大塚さんは関連書籍を読むことも多いそうだ。
左『退屈なことはPythonにやらせよう』Al Sweigart著/相川愛三訳(オライリージャパン)
右『ハッカーと画家』Paul Graham著/川合史朗訳(オーム社)
元々はさまざまな業界に興味を持っていたのですが、就職活動を通して自分の意見をアウトプットすることによって、より一層今後のキャリアに対する指標が明確化されていったように思います。アウトプットの一番の機会はやはり面接。自分がやりたいことを明確に伝えることを常に意識し、面接に臨んでいました。
面接はふるいにかけるためというよりも、企業側こそが学生のみなさまに面接の機会をもらっているので、これまで何に打ち込んだとか達成したかなど、たくさんの話を聞かせてください、というスタンスで臨んでいます。また、人材の「多様性」の話にもつながりますが、さまざまな学生のよい点を見つけるため、面接は極力多くの社員が携わるようにしています。
自分がどうなりたいのか、どんどん明確になっていくことが一番楽しかったように思います。企業研究や説明会へ参加することで選択肢が広がっていきますが、面接で「自分はどう働きたいか」「どのように社会へ貢献していきたいか」を口にするたびに、選択肢の中から自分のあり方が固まっていく。それが非常に楽しいことでしたね。
さまざまな企業の中を覗かせてもらえるのは長い人生においても新卒採用の就職活動時期だけだと思います。TKCでは1DAYインターンシップを開催していますが、企業説明よりも弊社の取り組んでいる社会貢献活動の一部を体験してもらうことを重視しています。弊社に限らず、多くの業界のプログラムを体験できる機会ですので、前向きに取り組んでいただけたらと思います。