なぜ教員をめざしたの?
学生時代は?
なってみてどう?
「教員になるためには」をテーマに、帝京大学の取り組みを紹介した「教職のススメ」第1回。
第2回の今回は、帝京大学グループ校で教員として活躍する卒業生二人に話を聞きました。
同期である二人は、それぞれどんな思いで教員をめざし、なるために何をしてきたのか——
そんな、気になってはいても、自分の学校の先生にはなかなか聞きづらい質問に答えてもらいました。
(以下敬称略)
中学ぐらいから、親せきや友だちに「先生に向いてるんじゃないか」と言われるようになって、気になり出したのが最初のきっかけですね。
僕も、先生という職業に興味を持ったのは、中学ぐらいからですかね。
高校のときには、もうだいぶ興味があって、特別支援学校でボランティアを経験しました。
僕もボランティアに参加しています。
高校のときに月に1?2回、休み時間に小学生と一緒に遊んだりする活動でした。
僕は「年上のお兄さん」みたいな感じでしたね。
1週間という短い間でしたが、例えば一人でトイレができるようになるなど子どもの成長を目のあたりにして、成長のすごさを感じました。
逆上がりを教えたら、これまでできなかった子ができるようになったという経験をしました。「これが先生のやりがいか」と思いましたね。子どもの成長をそばにいてサポートしたいと、本格的に教員を志すようになったのはこのときからです。
模擬授業は苦労しましたね!指導案を自分で一からつくり、クラスのみんなに模擬授業を行うもの。時間にしたら10分ぐらいですが、練習には何時間も費やしました。
指導案の書き方、授業の進め方、教材選び、どれも悩んだ覚えがあります。
だからこそ、クラスのみんなからいい反応がもらえると嬉しかったですね。
僕は、大学在学中にもボランティアも経験かな。
学習が遅れてる子たちに向けて、おはじきなどを使って算数を教えたことは今でも印象に残っています。
ボランティアは僕も経験しました。現在の勤務先である帝京大学小学校に、大体週1回、講義が空いてるときなどにお邪魔していました。
低学年向けの学習ボランティアに参加することが多く楽しくて、「やっぱり先生っていいな」と思いました。
今考えると、大学では子どもたちに教えるときに役立つことを、たくさん学べたと思います。
例えば、「子どもは教科書通りにはいかない」と教わった「理論と実践」の授業。
夏休みの1週間、日々成長する子どもの姿を見るのが楽しかった観察実習。
言われたことや書いてあることをう吞みにするのでなく、必ず自分の中で考える「批判的思考」を学んだゼミ——批判的思考は、今の僕の教育方針です。
教職課程以外にも、世の中のことを知っておきたいと思っていたので、経営学や経済学なども受講しました。
体育会系陸上競技部に所属し、110mハードルで仲間と切磋琢磨。
旅行も大好きで、東北や山陰地方、アジアやヨーロッパなど国内外問わず、いろいろなところに出かけています。
それは今すごく役に立っています。子どもって、先生の授業以外の雑談を聞くのがすごく好きです。大学時代に行った旅行の写真を見せたり、現地の食べ物を紹介することが、子どもの興味、関心を引き出すきっかけになります。競技生活で味わった挫折や、それから切り替えて前に進んだ経験などを話すと、みんな真剣に聞いてくれます。
それは言えてる。広く浅くじゃないけれど、引き出しはいくらでも持っていた方がいいと実感しています。
僕も在学中は、釣りや旅行、ゲーム、アニメ、パソコン、音楽、アルバイトなど、いろいろなことに熱中したんですが、子どもたちと接するときに役に立っています。例えばアルバイトの話も、仕事をした経験がないから興味を持ってくれるし、釣りをする子やパソコンに興味ある子には、共通の話題で話ができます。
入職して5年が過ぎましたが、まだまだ勉強の毎日です。特に僕が担任をしている 6年生なんて半分大人みたいなもの。そんな子たちを相手に、例えば、友だちと うまくいかない子どもがいたらどう指導すべきか。悩みますね。
そもそも指導するときに、厳しすぎる言葉もダメ、けれど優しくしすぎても聞いてくれませんから、言葉ひとつにも配慮します。難しいですね。今でも日々試行錯誤しています。
確かに、教員っていろいろと大変なことも多い。でも、僕は、毎日、子どもたちの成?に関われるのが嬉しい。勉強や運動など何かをできない子どもがいて、僕が教えることでそれができるようになる。
そんな瞬間に出会えると、高校時代のボランティアや大学の観察実習などと同じく、大きな喜びを感じます。
また、卒業後も「中学でこんな成績を取ってさ」とか、「今、こんなことを頑張ってるんだよ」なんて連絡をくれる子どももいます。
巣立ったらお終いではなく関係が続くのも、先生ならではかもしれません。
先ほど言ったように先生は難しい。でも、やっぱり楽しいです。特に、子どもたちと関わってるときがすごく楽しい。授業でも休み時間でも、子どもたちと一緒に過ごす時間は何物にも代えられません。
仕事って、楽しいと思えなかったら続かないと思います。僕は教員という仕事を心底楽しいと思っています。
そもそも、なかなか子どもの成長に立ち会うことってないと思うんです。しかも、毎年違う子どもたちの成長に立ち会える。それは親でもできないことだと思うので、自分はすごく得をしてると思います。
本当に1年が過ぎるのが早い。多分あっという間に年をとっていくんだろうなって思います(笑)。
お二人とも、大学時代に子どもたちと触れ合う機会の中で、教員のやりがいなどを感じていったようです。
帝京大学はグループの幼稚園?小学校との連携協力を進めているので、早くから子どもたちと直接触れ合う環境があります。また、八王子キャンパスでは、教育学部があるだけでなく、教職センターを中心に教員をめざす学生がいつでも相談?指導を受けることが可能。さらに、電子化した「学生ポートフォリオ」や「教職履修カルテ」で、学生と担当教員が学びの状況を把握し合うなど、教員をめざす学生を全面的にバックアップしています。
教育について深く学ぶことのできる
「教職課程」は
教員をめざす人だけでなく
教育関係の企業やサービスに興味のある人に
とっても
とても有意義な経験となります。
帝京大学で、同じ目標を持った仲間と
一緒に学んでみませんか?