2025年01月16日
2024年10月26日(土)?27日(日)、帝京大学八王子キャンパスにて第58回帝京大学青舎祭が開催され、本学外国語学部外国語学科准教授 大塲麻代のゼミが、グローバルスタディーズ演習の活動実践として、フェアトレードのコーヒー販売と募金活動を実施しました。また、同年12月15日(日)に東京たま未来メッセ(東京都八王子市)で実施された出店イベント「八王子北口マルシェ」にも参加し、同様の活動を行いました。
大塲准教授のグローバルスタディーズ演習では、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」に関連づけて、グローバル?サウスの国々と日本のつながりについて多角的な視点から学修しています。昨年度に続き本年度もフェアトレードをキーワードに、前期にフェアトレードの概要を学修をし、後期に学修内容を実践に反映させるため、本学の青舎祭と東京たま未来メッセの出店イベントに参加し、購入者にフェアトレードコーヒーの値段を決めて購入してもらい、売上金を全額寄付する活動を実施しました。今回の活動には株式会社ダイオーズジャパンと株式会社神戸珈琲の協賛が実現しました。
フェアトレード製品は、現地生産者の労働対価に見合った価格で取引を行うことから、通常より販売価格は高く、国内における認知度は未だ必ずしも十分とはいえません。昨年度に続き今年度もフェアトレードコーヒーを通して途上国の現状や途上国とのつながりを購入者と考える本活動は、学生のみならず、購入者にも日常生活で途上国とのつながりを考える機会になっています。購入者は説明を受けたうえで支払い金額をおのおの決めますが、本年度は購入者に支払い額をどの団体に寄付したいか選択してもらう取り組みも取り入れました。2024年は年初に能登半島地震とその後の豪雨災害もあったことから、寄付先の団体を国内外とし、能登半島義援金、日本赤十字募金、黒柳徹子のユニセフ募金の3つにしました。
大学祭初日は視察に訪れていた本学理事長?学長 冲永佳史も立ち寄り、学生から説明を受けたうえでフェアトレードコーヒーを購入しました。その後に実施した、東京たま未来メッセでも、取り組みに賛同いただいた多様な年齢層の方に販売しました。2つのイベントを通した売上金は135,896円で、能登半島義援金に91,425円、日本赤十字募金に23,135円、黒柳徹子のユニセフ募金に21,336円をそれぞれ寄付しました。
本プロジェクトの活動を振り返った学生たちは、「支払った金額が100%寄付されるという企画内容が反響を呼び、予定していたよりもたくさんの来店者がありました」「フェアトレードコーヒーを購入することで、途上国支援に貢献できることに関心を抱いたお客様からは、今後日常でフェアトレード商品を実際に買いたいという声がありました」「自分たちもフェアトレードについて考え知ることができ、貴重な体験になりました」「東京たま未来メッセでの活動は大学祭とは年齢層も規模感も違って、求められる説明のレベルも異なり、大変勉強になりました」などの感想が寄せられました。大塲准教授は「コーヒーをご購入くださった方から『若い人たちのこのような活動は社会の希望で励みになります』とのお声をいただき、学生たちにとっても大きな励みになりました。座学だけでなく実践を含めた実学の重要性を学生たちと共有できたことをうれしく思います」と述べました。このような活動は、本学が掲げる「自分流」という教育理念および「実学?国際性?開放性」という具体的な教育指針に基づくもので、実践を通してサステイナブルな共生社会の創造に寄与する取り組みです。帝京大学では、今後もSDGsをはじめとする学生の研究活動を応援していきます。
相坂紫円、篠原聖虎、本間歩、目黒瑞己、安河内梨生、安竹奈々(外国語学部4年)
青山竜之介、大山慧太、尾形翼、瀬沼広羽、高島杏梨、千田健斗、富永祐太朗、藤本文太、森歩夢、守屋かすみ(外国語学部3年)
外国語学部の詳細はこちら
帝京大学SDGsへの取り組みについてはこちら
神戸珈琲物語SDGsの取り組みについてはこちら
ダイオーズジャパンSDGsの取り組みについてはこちら