2024年04月10日
2024年3月、帝京大学先端総合研究機構社会連携部門特任教授 中西穂高、同機構講師 戸田裕子、経済学部経営学科講師 三竝康平、同学部経済学科講師 大脇淳一および三竝ゼミ?大脇ゼミ所属の研究協力学生有志がUHA味覚糖株式会社大阪本社を訪れ、同社の液体歯みがき「UHAシタクリア」の普及促進に関する経営学的研究の成果報告を行いました。
UHA味覚糖株式会社は、シゲキックスやコロロ、e-maのど飴などを主力商品とする、日本を代表するお菓子メーカーです。近年、同社はヘルスケア事業にも力を入れており、これまで、本学医真菌研究センターとの共同研究により、口腔ケア素材である「DOMAC」が開発されました。「DOMAC」は、カンジダ菌の菌糸発育阻止作用により口腔内の菌数を低減し舌苔を減少させるなど口腔衛生を改善する効果が期待されています。同社は、一般ユーザーにおいても口臭を低減させるなどエチケット効果も有している「DOMAC」を活用した液体歯みがき「UHAシタクリア」を発売しています。
そこで、2023年8月31日(木)、UHA味覚糖と帝京大学は「学生中心での産学連携商品のPRおよびブランディングの新しいあり方の探索」との研究題目のもと、SDGs GOALSである「すべての人に健康と福祉を」「質の高い教育をみんなに」の両立を実現すべく共同研究契約を締結し、両者が共同開発した「DOMAC」および「UHAシタクリア」を題材として、先端総合研究機構特任教授 中西穂高を研究代表者に健康活動の社会的普及を促進することを目的とした研究に取り組んできました。
2024年2月には、本学箱根セミナーハウスにて、UHA味覚糖株式会社執行役員 松川泰治氏、同社バイオ商品開発デパートメントリーダー 佐々木俊明氏、本学三竝ゼミ?大脇ゼミの学生?卒業生から成る研究協力学生が共同で産学連携研究交流ワークショップ合宿を実施しました。そして、2024年3月、教室や合宿などで検討を重ねてきた「UHAシタクリア」の販売促進POP案などに関する研究成果を、UHA味覚糖大阪本社で報告するに至りました。松川氏からは「次年度以降の販売促進策に反映できそうな提案がいくつもあり、心のこもったプレゼンテーションをありがとうございました」とのコメントをいただきました。
本研究は、三竝ゼミ?大脇ゼミ所属の学生が主体となって企業との産学連携研究に取り組んでいるところに特徴があり、本学における実学教育の社会への還元も目的としています。今後も、本学では社会連携?産学連携を強化し、本学の有する「知」を社会につなげていくため、文理融合や学問領域を超えた連携協力?キャンパス横断型の研究教育体制の構築を推進しながら、山積する社会課題の解決にむけた教育?研究の成果を社会へ発信していきます。
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