2024年07月25日
2024年7月8日(月)、帝京大学板橋キャンパスにて、本学産学連携推進センターが本学大学発ベンチャー企業の称号授与式を執り行い、株式会社Clossries(以下Clossries)の代表取締役を務める本学医療技術学部スポーツ医療学科救急救命士コース講師 高山祐輔に第3号となる称号を授与しました。
授与式は、本学産学連携推進センター長?教授 中西穂高の進行のもと、理事長 冲永佳史より、高山講師に称号記が授与されました。
本学で本称号の授与式を行うのは、これで3回目となります。
帝京大学では、本学の研究成果または人的資源などを活用して起業された大学発ベンチャー企業を対象に、本法人の称号を授与しています。
高山講師は、これまで消防本部や救命救急センターに所属し、救急医療に携わりました。本学へ就任後も、救急医療に関する研究を行い、特許を取得するなど活躍の場を広げています。
広義の救急医療における領域には①プレ?アンビュランスケア(消防の救急隊が到着する前に行うケア)、②プレホスピタル?ケア(消防の救急隊が行うケア)、③救急医療(病院内で行う救急医療)の3つがあり、Clossriesは主にスポーツ競技分野における①プレ?アンビュランスケアを担っています。また、Clossries は“PACモデル”という独自に開発した救護モデルを開発し、PACモデルには事故を起こさないための予防教育(Prevention)、事故発生時に救護スタッフの動員や救急車の要請を最適化する緊急時対応計画(Emergency Action Plan: EAP)の策定(Activation)、救急隊が到着するまでの間に適切な緊急対応(Care)が含まれます。
昨今、さまざまな要因により、救急車の要請が増え、急病人やけが人へすぐに駆け付けられないことが問題となっていますが、プレ?アンビュランスケアを充実させることにより、救急隊が駆け付けるまでに迅速な対応をすることが可能になります。特に、スポーツにおけるプレ?アンビュランスケアはとても重要で、例えば、競技中に選手が負傷した場合や観客が急病を発症した場合に救急車がすぐに駆け付けることができなくても、こういった医療人が常駐することにより、スポーツ競技分野において適切な初期対応を提供することができます。今後もClossriesには、大学発ベンチャー企業として学生スタッフの動員による人材育成、救急医療発展の貢献が期待されます。
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