2024年10月08日
2024年8月30日(金)、帝京大学経済学部経済学科寺川ゼミが八王子市と実施した共同研究「八王子市における学生定住の検討」の成果が、第2期はちおうじ学園都市ビジョンに掲載されました。
共同研究のきっかけとなったのは、寺川ゼミの学生が、2022年12月に行われた大学コンソーシアム八王子学生発表会で、大学周辺にある古くなった団地をリノベーションしてそこに学生が住み地域参加を促すことで、高齢化の進んだ地域に若者が定着する足がかりを作る、という企画を発表しており、そこに参加していた同市の職員が発表内容に関心を持ったことです。
同市は、進学などの理由で大量に流入する人口が、卒業と同時にほとんど流出してしまうことが長らくの課題でした。発表翌年の2023年度は、同市の学園都市まちづくりの基本方針である学園都市ビジョン(期間6年)の改定をするタイミングでもあったため、方針策定の一環として「学生定住」について一緒に検討したいという提案を同市より受け、寺川ゼミとの共同研究が始まりました。
2023年度から通年共同研究を開始し、寺川ゼミからは最初に企画発表を行った西尾真志さん(2024年経済学部卒業)と竹山颯さん(2024年経済学部卒業)、そして金森雄一郎さん(経済学部4年)、村田智輝さん(経済学部4年)、小松原颯さん(経済学部4年)、西沢太一さん(経済学部4年)が参加し、同市からは市民活動推進部学園都市文化課の職員が参加しました。アイデア出しから分析、学生定住のための政策提案に至るまで、対面やメールで多くのやりとりを重ねました。ゼミ生たちは、都心の学生街や大学発のコミュニティカフェ、本学周辺地域の現地調査を繰り返し、地域参加企画「エクステンションゼミ」を同市の松が谷地域で試行するなど、実際に行動することで同市の大学などに通う学生が、なぜキャンパス周辺地域に愛着を持ちにくくなっているのかについて説得力のある仮説を作り上げていきました。
本共同研究を通して竹山さんは「何気なく始めた話がここまで大きくなり、最高の形で表現できたことを大変嬉しく思います。貴重な経験をさせていただきありがとうございました」と話しました。
市の職員と実際の市政方針の作成に携わるという経験は、学生たちの地域課題への認識を深める大きなきっかけとなりました。今後も、地域との連携に積極的に取り組んでいきます。
第2期はちおうじ学園都市ビジョン紹介ページ
共同研究「八王子市における学生定住の検討」が、寺川ゼミが作成に携わった成果物の紹介になっています
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