2024年04月05日
2024年3月1日(金)、一般社団法人日本産業技術教育学会が主催する「第18回大学生版発明?工夫作品コンテスト」において、帝京大学理工学部の高野知美さん(情報電子工学科3年)、根岸祐佳さん(情報電子工学科3年)、叶内茉奈さん(情報電子工学科3年)のチームが発明工夫部門の最高賞である学会長賞を受賞しました。蓮田研究室の発明工夫部門学会長賞の受賞は昨年に引き続き、9年間で8回目になります。
今回受賞した「お前、忘れ物し棚???」という作品は、トイレの個室内での忘れ物を減らすために、使用者に注意を促す忘れ物防止システムです。プライバシー保護の観点からトイレではカメラを用いることは出来ないため、サービスエリアや公共施設のトイレでは赤外線を用いた忘れ物防止システムが採用されていますが、最近の忘れ物の多くを占めるスマホやカード類の検出は困難です。そこで、高野さんたちは0.01グラム単位で判定する重量センサを応用し、赤外線を用いたシステムでは検出できないカードなどの薄い物の検出を可能にしました。また、既存の公共?商業施設のトイレ内に関単に設置可能であり、重量センサの判定範囲を広げることで、パウダールームなどでの使用も可能になります。
指導に当たった同学科教授 蓮田裕一から称賛の言葉をかけられ、高野さんは「このような機会を与えていただき、感謝しています。これからもメカトロニクスを活用したものづくりを続けていきたいです。」と喜びを表していました。現在は、公共?商業施設での実用化を視野に入れ、システムを設置した際の効果を確かめるために実証実験を行っています。今後も学生のさらなる活躍が期待されます。